聖域への想いⅢ

昭和六十三年三月三十日。

 

期待と不安に胸いっぱいの小僧。

 

四月一日から

 

フレッシュな社会人です。

 

前々日に、四国上陸で張り切っています。

 

余裕をもって

 

新しい生活を・・・

 

良いスタートを走りだすために・・・

 

これから三年余りお世話になる

 

親方と、そのご家族の方々に挨拶をしたあと

 

住まいとなる社宅へ

 

案内してくれたには

 

兄弟子さんです。

 

この方も、県外から

 

来られていて

 

実家が石屋さん。

 

そのまま、実家で教わったのでは

 

どうしても甘えが出てしまいがちです。

 

兄弟子さんから教わった

 

ひとつめです。

 

「よその釜の飯を食う」

 

親元を離れ

 

他人の間で苦労を味わい

 

社会の経験を積むこと。

 

また、

 

簡単に甘えられない環境で、

 

「早く一人前になれよ!」

 

親の立場からすると

 

そうした

 

獅子の子落とし的な感じの

 

想いも

 

忘れてはならないということ。

 

兄弟子さんは、

 

三大石材産地のひとつ

 

岡崎産地での

 

修業を終えたにもかかわらず、

 

更なる高い技術を求めて

 

庵治産地での

 

修業中です。

 

人間生きてる間は、

 

ずっと修業中なんだよ!

 

そんな事も教えてもらいました。

 

まさに、

 

お弟子さんのエリート

 

そんなイメージです。

 

こりゃえらいところに来てしもうた(≧◇≦)

 

なんか厳しそうだな

 

そう思うと同時に、

 

「卒業式の次の日に身支度を準備して

 

そのまま間髪入れずに

 

庵治に来ないといけなかったんだよ・・・」

 

えぇ~(;゚Д゚)

 

そうなんですね(;^ω^)

 

やっぱどえらいところに来てしもうた(>_<)

 

こうして

 

これからお世話になる会社で、

 

言わば

 

小僧の監督者?

 

兄弟子さんとの

 

「同じ釜の飯を食う」

 

修業時代が始まりました。

 

 

To be continued

 

 

 

聖域への想いⅢ」への2件のフィードバック

  1. お~ ワクワクしますねぇ わしも 若い修行時代を思いだしてきました 一心不乱にトラックと一心同体になり 洗車や整備に寝る間をおしみ 仕事に励み いろいろ あったけど いい人生勉強させてもらいました 人には言えない過去もありますが それはさておき 色んな業種 それぞれですが 基盤は同じかもしれませんね

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