あせらずあわてずあてにせず「吟味」

三月

K様には、

しっかりと納期を頂いていますので、

よろしくお願いします。

石が揃ったらまた見に来ます。

と、お願いをして

1ヶ月余り。

今回は

特別に加工石屋さんに

ご無理聞いていただき

石取りができた段階で

見させていただきました。

六面切削された

選び抜かれた庵治石です。

いわゆるこれから、やくもの加工・研磨の

作業にかかる前の段階です。

切削された石に

水をかけて

濡れた状態にして

磨いた時の石の表情に

限りなく近づけて

様々な角度からの目視です。

削ったり、磨いたりする前に

本質的な石の表情を確かめたかったのです。(建前)

とはいえ、

真っ先に見たかったのは

私自身

楽しみで楽しみで待ち遠しかったのです。(本音)

何事も

上手く事を進めるには

あせらず・・・なのかなとつくづく実感しています。

特にお墓の仕事って

一度建てると、

何年、何十年も手を合わせて

お参りしていただける。

今出来る、最高の仕事をしてあげたい。

そう思うのは

職人みな共通なのだと思います。

ここまで組まれるまで

たくさんの労力、石のロス、

歩留まり率を想像するとゾッと世界なのです。

私も弟子当時

たくさんの庵治石を見て

勉強させていただき

さわらせてもらいましたが、

濡れた石の表情を見ると

確信しました。

「今回も最高の石を

わけてもらったぞ!」

本日もありがとうございました。

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